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ばんだい先生家計アドバイス<普通のサラリーマンが突然、アパートの大家?>
ばんだい先生家計アドバイス~ここがポイント~
☆ばんだい先生 家計アドバイス☆
あなたのお宅の家計はいかがですか?
ファイナンシャルプランナー(FP)の上級資格を持つばんだい先生が、家計改善や資産形成のポイントをアドバイスします。
Q :普通のサラリーマンです。郊外に畑(地目は雑種地)があり、突然アパート建設の提案を受けました。草刈りなどから解放され、また長期にわたる資産形成として魅力を感じます。どんなリスクがあるでしょうか?土地は父親名義です。
Aさんの家族構成
夫45歳会社員、妻41歳パート従業員、米子市在住。土地は中心部から車で10分ほど離れた畑。
A :金融商品による投資以外にも、現物不動産投資による資産形成は選択肢になります。
以前は、相続税対策が主目的でしたが、最近は山陰でも普通のサラリーマンが土地を購入し資産形成の手段として取り組むケースが散見されます。私も3棟8室のアパート大家になって23年目になります。その経験からアパートメーカー数社から依頼されアパート経営セミナー、逆に市町村からの依頼でリスク注意喚起の目的でアパート啓発セミナーの講師も行ってきました。
基本的に30年にわたるサブリース契約(家賃保証)がベースになります。このビジネスのトラブルは、仕組みを十分に理解していない大家側にも責任がありますので、以下の4点を理解して取り組んでください。
【1】リスクを理解し、家族全員が納得してから取り組むこと
家賃保証といっても賃料減額の可能性、あるいは契約自体が解約される可能性があります。一方、大家側からの更新拒絶には正当事由が必要で、これについては裁判で争われたケースもあります。国も指針を公表し、この中で、他に原状回復費用などは原則大家負担であること、契約締結前には重要事項の説明や書面交付が必要であることが説明されています。図:「国交省資料」参照。
【2】被相続人よりも、相続人が取り組む事業です
サブリース契約が30年から35年契約であること、アパート投資自体が相続税対策として行われるケースが多いことから、当然として子の財産形成に影響します。土地名義人よりも相続人(Aさん)が十分に理解し、経営に参画する必要があります。
【3】複数の提案を比較・検討すること
金額が大きくなると感覚がマヒして訳が分からなくなります。生命保険・車・マイホームなど、どんな場合でも複数の見積もりや事業計画書、提案書をもらい、その内容を比較・検討するのは当たり前のこと。1社では分からないことが比較して初めて見えてきます。マイホームでもそうですが、一度、われに返って冷静になることが必要です。
【4】適正な事業(投資)規模で行うこと
以前は相続税対策がメインでした。最近は、資産形成 / 投資のひとつとして土地を買い求め参加するケースが見受けられ、山陰でも中心市街地であれば事業として成り立つと思います。しかしどんな動機であれ、うまく行かなかった場合を想定しリスク対策を立てる中でおのずと事業規模には限界が見えてきます。以上を理解していない結果、トラブルとなった場合、大家側にも自己責任があります。
ばんだいこうじ
年間100件前後の家計・保険・老後設計・年金・資産運用の家計相談を実施。住宅に関しては、船井総研をはじめ全国各地で専門家に指導・講演を行う住宅業界のカリスマ。
松江にあるFP住宅相談所では家づくりが楽しくなるセミナーを開催し、累計300棟以上の家づくりを実際にサポート。
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〒690-8668 松江市殿町383 りびえーる担当「家計アドバイス」係
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