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あそびばキッチン♪インフルエンザに負けない!~食卓で行う感染予防~

寒い冬、インフルエンザが猛威をふるい、まだまだ油断できない時期が続きそうです。

ウイルスに負けず新年を元気にスタートできるよう、食事や生活面から感染予防を考えてみましょう。

インフルエンザの感染予防効果が期待できる栄養素に「ビタミンD」

インフルエンザの感染予防効果が期待できる栄養素に「ビタミンD」があります。

ビタミンDは骨を作る栄養素として知られていますが、体内に殺菌効果を有する抗菌ペプチドを作るなど、免疫機能を促進する働きがあることが報告されています。

ビタミンDと冬の日照時間

人間が体内でビタミンDを合成する方法に「日光浴」「食べ物から摂取」の2種類があります。

割合としては日光浴の恩恵の方が高いのですが、冬は日照時間が減少するのに加え、昨今では夏場も過度な紫外線対策のためにビタミンDが欠乏しやすい状況にあるといわれています。温かい小春日和の日には、戸外に出て太陽光を浴びることも感染予防の一つです。

 

ビタミンDの豊富な食材とは

ビタミンDは、サケやイワシなどの魚介類、卵、キノコ類に多く含まれます。日本人の多くは、食事からの摂取量は足りていると考えられますが、魚をあまり食べない人や普段から動物性たんぱく質のとり方が少ない人は、ビタミンDが不足している可能性もあります。気になる方は、普段の食事でビタミンDの摂取を意識してみましょう。

 

 

ビタミンDを摂取するおすすめ調理法

ビタミンDの豊富な魚介類は油が酸化されやすいので、調理法にも一工夫を。鮮度の良い魚は生で食べるのが一番ですが、蒸す・煮る・ゆでるなどの調理法は揚げたり焼いたりするよりも加熱の温度帯が低く、水を介することで、酸化されにくい利点があります。特に、サケやサンマのつみれなどの鍋料理は汁ごといただけ、体を温める作用もあるので、免疫力の低下を防ぐ作用も期待できます。

 

 

 一口メモ 

ビタミンDは脂溶性のビタミンのため、とり過ぎにも注意が必要です。サプリメントよりも食品から摂取する方に意識を向けましょう。

体温が1℃下がると免疫力が30%下がるともいわれています。朝ごはんを食べる、温かい料理をチョイスするなど、体温を上げる工夫を

 

 

〈山陰中央新報文化センター講師・日本体育協会公認スポーツ栄養士〉

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