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タウントピックス♪ NHK松江放送局 島根発地域ドラマ「島根マルチバース伝」放送日決定!
今とは違う別の人生だったらもっと幸せだったかも…
3月放送予定のNHK松江放送局制作のドラマ「島根マルチバース伝」は、夢と現実のギャップにジレンマを抱える主人公の女性が、不思議な出会いを通して自分を見つめなおす物語。
主演の桜庭ななみさん、佐野史郎さんを迎え12月初旬に開催された取材会で、ドラマの見どころと出演者たちの思いを聞いた。
(写真は左から NHK松江放送局・大村広奈アナウンサー、桜庭ななみさん、佐野史郎さん、演出・岡村祭冬(まつり)さん)
ドラマは同局の開局90周年を記念し、島根県内の10~20代を対象にした「10年後の私への手紙」という企画へ寄せられたメッセージに着想を得た。
主人公・門脇ひかりを桜庭ななみさん、ひかりを別のバースにいざなう「みせや」店主を佐野史郎さんが演じ、島根県立三刀屋高等学校演劇部をはじめ市民エキストラを交えて、松江市・雲南市の各所で撮影。
役柄や作品について、桜庭さんは「ひかりはテンション高くパワー全開。今ある環境や人生を見つめなおしていく姿を通して、見ている人にも『明日もがんばろう』と思ってもらえたら」。
佐野さんは「別の人生があったらと考えることで、普通の毎日がいかにすばらしいか感じています」。
桜庭さんにとっては島根は初めての訪問。
「ロケ地が島根と聞いた最初の印象は、おいしいものがいっぱいある!(笑)。赤てんにはハマりました。雨が多いのですが、雲のすき間から届く太陽の光が神秘的で。晴れた撮休日に出雲大社へ行ったときは、神様に見守られているような気持ちになりました」。
一方の佐野さんは松江が地元。
「僕がファンタジーや怪談が大好きなのは、この風土で育ったことが大きい。不思議なできごとを通して自分を見つめなおす本作を、この地で作れることに特別な思いを感じています」。
置かれた場所で精一杯生きる…誰もが共感できるテーマだが、がんばってもうまくいかないときは?という質問には、
「私はわりと早くあきらめちゃいます」
と意外な一面を見せた桜庭さんに対し、
「僕は音楽かな。うまくいかないことがあっても、家に帰ってギターを触っているうちに気分が変わったりね。ラジオから聞こえる音楽やアナログレコードにも助けられたな」と佐野さん。
桜庭さんが「なんかカッコいいコメントですね…」と自身の発言と比較して笑いを誘う一幕も。
音楽もドラマで重要な役割を果たす。
松江出身の漫画家・園山俊二さんが作詞した「やつらの足音のバラード」が意外なアレンジで使用される、と演出の岡村祭冬(まつり)さん。
「島根の本物の場所・もの・人たちと、すばらしいキャストで作り上げるドラマ。日常の先で起きる不思議を通して、地元に対する向き合い方が変わるような作品です」
と意気込んだ。
ドラマのあらすじと放送日は下の通り。見た後は「今日も変わらない日常」が愛おしくなりそうだ。
あらすじ
ひかり(桜庭ななみ)は高校演劇で神童と呼ばれ、かつて女優になることを夢見ていたが、今は地元のスーパーでアルバイトをしながら、「自分が輝けないのは島根にいるせいだ」と家族や友人にぐちを吐きながら過ごしていた。
そんなある日、占い店のような怪しい男(佐野史郎)の店に入ると「あなたが輝くはずだった人生を見てみますか?」と不気味な提案が。
なんとそこで別のバース(異なる選択をした自分の人生)に生きる自分を目撃するが…。
NHK松江放送局 島根発地域ドラマ「島根マルチバース伝」放送日
NHK G(島根県域) 3月1日(金)午後7時30分~8時29分
NHK BS(全国放送) 3月22日(金)午後5時~5時59分