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ばんだい先生家計アドバイス<何のための勉強?>
ばんだい先生家計アドバイス~ここがポイント~
☆ばんだい先生 家計アドバイス☆
あなたのお宅の家計はいかがですか?
ファイナンシャルプランナー(FP)の上級資格を持つばんだい先生が、家計改善や資産形成のポイントをアドバイスします。
Aさんの家族構成/浜田市在住
Aさん( 29 )・夫( 32 )共に会社員・小学生2人、一家手取り622万円
公的年金の額 Aさん:基礎79万円、厚生54万円
夫:基礎79万円、厚生136万円
計月額29万円
A :
本と現実の生活は違う
実はAさんのような不満は多いです。定年後と同じように、今の生活も大事ですよね。
私は10年間ほど、今の仕事をしながら週1日は専門学校のFPコースで専任講師として学生や社会人にFPを教えていました。同時に職場では、実際のご相談に応対しています。前者は資格を取得するための「知識」、後者は生活に対処する「知恵」、この2つは時に相反する内容になります。
本の知識をそのまま実生活に応用しても当然うまくいきません。
Aさんの夫は典型的なパターン
ご主人は真面目に人生設計に取り組もうとして、本の内容を唯一の正解として実践されています。
現実に立ち返り、これからの就労希望からお二人が将来受給できる公的老齢年金を計算すると毎月29万円であることが分かります。単純にいえば、この額以内で生活すれば老後は黒字です。一方、今の生活は楽しめるほどの金銭的余裕はないと思います。
まず、たびたび紹介している「将来家計簿※」から100歳までの財布の中身を正確に把握します。努力の結果、確かに定年以降は資産が増える一方、逆に65歳までは全く余裕がない状態で、言い換えれば今の余裕を無理して老後に回している状態です。定年以前も定年以降も同じような余裕をつくり出すことが理想です。今のAさんが感じている不満の原因は、平均の62%まで必要以上に基本生活費を切り詰めているのと、老後対策としての終身保険、個人年金保険、資産形成のための投資、教育資金としての過剰な学資保険の4つです。
Aさんの場合、教育資金対策は、事前積み立てではなく最も金利が低い日本政策金融公庫の教育融資を借りて老後に返す事後対策を採ります。老後資金対策の終身保険、個人年金保険は解約しても全く問題ありません。節税対策としてイデコは残しておきます。その結果、基本生活費は当社データの平均額まで増やしても大丈夫です。
最後にコツをひとつ。「もうける」前にまず「損をしない」こと。そのためには社会保障制度・税制をまず理解する必要があります。投資は基本、利回りよりも税制を使って確実に税額が減らせる技を使うこと。税金スリム化なら、イデコは3つの税金の優遇を受けながら老後のお金をためられる制度、NISAはお金の運用で出た利益から普通は引かれる約20%の税金を払わなくてよい制度です。
※将来家計簿:生活費や人生3大資金を100歳まで正確に予測した資料
【アドバイス】
(1). 本の「知識」と生活の「知恵」は別物。時として正反対です。
(2). 世の中を理解して、まず「損をしないこと」に気を配ります。
(3). 事前対策よりも借りて将来返す「事後対策」も選択肢になります。
ばんだいこうじ
年間100件前後の家計・保険・老後設計・年金・資産運用の家計相談を実施。住宅に関しては、船井総研をはじめ全国各地で専門家に指導・講演を行う住宅業界のカリスマ。
松江にあるFP住宅相談所では家づくりが楽しくなるセミナーを開催し、累計300棟以上の家づくりを実際にサポート。
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〒690-8668 松江市殿町383 りびえーる担当「家計アドバイス」係
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※希望者には面談にて詳細をお答えします。