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「元気」のための基礎知識《慢性腎臓病を知っていますか?編》<PR>

いよいよ30代に突入した「大」の今年の目標は心身ともに健康第一!

将来の自分や家族のために、病気と健康の基礎知識を学びます。

企画/島根県・島根大学医学部

【今回の先生】

島根大学医学部附属病院

腎臓内科 教授

神田 武志 先生

①尿を作るだけじゃない!腎臓の働き

腎臓は、腰のやや上の左右にあり、握りこぶし大でソラマメのような形をしています。

血液中の老廃物や塩分をろ過して尿として体の外に出すほか、血液を作ったり骨を丈夫にしたり、体に欠かせないホルモンも分泌しています。

▷腎臓が悪くなるとどうなりますか?

腎臓の機能が低下すると、不要な老廃物や水分がたまり、むくみや貧血などの症状が出始め、末期の腎不全になると透析や移植などが必要になります。

さらに、心臓病や脳卒中などを起こす危険性が高いことも分かっています。

「影響があるのは腎臓だけじゃないなんて…」

先生「病気同士が影響を与え合う悪循環の関係にあります。進行するまでは自覚症状もほぼないので、早期発見・治療がとても重要です」

②成人の8人に1人「慢性腎臓病」

腎臓機能の低下の早期発見・治療によって、腎不全や密接に関わる循環器病を防ごうと、20年ほど前に「慢性腎臓病(CKD)」という概念として確立されました。

指標の一つとなるGFRは、腎臓でろ過できなかった老廃物の血清クレアチニンの値から計算します。

健常な若い人のGFRは100とされ、これは加齢とともに低くなります。

糖尿病や高血圧などの病気がなくても高齢の方では3、4割は慢性腎臓病の診断基準に入り、成人の8人に1人と言われています。

私の研究では、低出生体重児(2500g未満)の子どもも将来的に慢性腎臓病になりやすいことが分かっています。

▷早く見つけるためには?

タンパク尿が出ているかどうかは尿検査で、GFRの結果は血液検査それぞれ分かります。

定期的に健康診断を受けて、検査をすることが大切です。

特に、タンパク尿が陽性の場合は要注意。受診するようにしてください。

③日常生活で気を付けること

生活習慣と食事面に慢性腎臓病の発症予防と進行を抑えるが鍵があります。

「腎臓のためには水分を積極的に取ったほうがいいと聞いたことがあったような…」

先生「必要以上に水分をとっても腎機能を保護する効果はなく、水分のとりすぎはむくみなどの副作用が出ることもあります。一方、夏場など脱水の恐れがある場合にはしっかりと水分を補給しましょう」

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