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コラム◆◇◆神の住む島・屋久島に暮らして VOL.4
屋久島旅、私のオススメコース
今、屋久島からの帰りの飛行機の中でこのコラムを書いています。 一度は屋久島へ行ってみたいと熱望されていたご夫妻と一緒に「本格的な登山をしなくても屋久島を満喫したい!!」というテーマのもと、島を巡ってきました。
今回は3泊4日の屋久島旅、私のオススメコースをご紹介します。
徐々に島へ近づく様子も楽しむため、行きはバス・新幹線・高速船を乗り継ぎ屋久島へ、およそ12時間の旅です。初日はほぼ移動で終わってしまいますが、宿にて屋久島産黒豚のしゃぶしゃぶ食べ放題を堪能。長旅の疲れも吹き飛ぶおいしさです。
2日目は屋久杉自然館で屋久杉の歴史を学び、前回、お話をしたヤクスギランドで30分のコースを歩きながら雨の悠久の森を体感しました。その後、車で推定樹齢三千年の紀元杉へ。
午後からはカフェでランチをして島を一周する予定でしたが、豪雨になり一周は次の日に延期。雑貨屋さんやジェラート屋さんに立ち寄り、少し早めに宿に到着。 雨で冷え切った身体を温泉で癒やし、晩ごはんは島一番のお寿司屋さんへ。絶品のお料理や新鮮なお魚に舌鼓を打ちました。
屋久島はごはんもおいしく、おしゃれな雑貨屋さんやカフェも多いので、それも移住の決め手のひとつでした。後で知ったのですがその日は1時間に120ミリもの雨が降ったそうです。
3日目は昨日がうそのような晴天。これもまた、屋久島らしい。約130キロメートルの島内一周観光に出発。まずは酒造工場を見学。屋久島の銘水でつくられる芋焼酎がおいしい理由がよくわかります。それから北へ車を走らせ、私のお店でも予約待ちになるほど人気の天然塩をつくる塩小屋を見学させてもらいました。
続いて「世界自然遺産登録地域」に指定されている西部林道へ。このエリアは屋久島の沿岸で唯一、世界遺産に選ばれている場所です。無人地帯に広がる原生林、日本有数の規模を誇る照葉樹林の森で暮らす、ヤクシマザルやヤクシカを観察できます。
西部林道を抜けると滝が見えてきます。屋久島は滝の名所でもあり、豪雨のあとは水量が増し、さらに迫力満点!! 新緑の山と澄みきった海。絶景を眺めながらドライブをして、海辺で夕日を見ることもできました。壮大な景色の中で穏やかな時間を過ごしながら、屋久島での暮らしはなんて贅沢なものだったのだろうと改めて思いました。
最終日は観光センターの大型ビジョンで、屋久島をさらに知ることができる映像を見て、お土産を買い、お茶屋さんの緑茶ソフトクリームを食べてから空港へ。屋久島から福岡、福岡から出雲と飛行機を乗り継いで島根へ帰ります。
3泊4日あっという間の屋久島旅、最後までしっかり満喫しました。日々の喧騒から離れ心も身体も癒やされる、とっておきの旅へぜひ出かけてみてください。
三島佳奈
松江市浜乃木のライフスタイルショッブ「志庵」オーナー。「心と体に佳いものを」をコンセプトに、2年間暮らした屋久島の食品や工芸品などのほか、日々の暮らしに寄り添う洋服と雑貨を扱う。
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