読みもの
創る<フローリスト 小原としえさん>(松江市)
花のある暮らしをスタイリング
趣のある木製ドアを開けて入ったアトリエは、木のぬくもりとセンスよく飾られたスワッグやリースなどの花の作品が醸し出す、優しく心地よい雰囲気に包まれていた。
「French Lace(フレンチ・レース)」ことフローリストの小原としえさんは作品制作や教室などを手掛け、その作品はアーティフィシャルフラワーや生花、プリザーブドフラワーの他、木やワイヤー、レース、フレームなどの異素材と組み合わせたり、英字新聞をコラージュしたりと実に多彩。
もともと、雑貨やインテリア、花が好きだった小原さん。住まいを飾ったり、リフォームしたりして楽しむうちに、「花のアレンジなどを本格的に勉強してみたい」という思いに導かれ、東京や大阪のフローリストの下で学ぶ。インテリアコーディネーターや整理収納アドバイザー1級の資格も持ち、花のある暮らしを総合的にコーディネート。日々の暮らしに取り入れられるようにとの思いから、ハーブや野の花、庭の身近な植物も作品に生かす。
「型にはまらない、ちょっとしゃれたオリジナルにこだわっている」と話す小原さん。特に斬新な色の取り合わせが小原さんならではで、グリーンが主役のナチュラルな庭のような作品もあれば、スモーキーな色合いでまとめたり、和のイメージでしつらえたり、時にビビッドな色合わせにしたりと、まねのできない色使いが楽しい驚きと喜びを運ぶ。
今後、花に触れる活動を通じて子どもから高齢者まで、みんなを笑顔にしていきたいと表情が輝いた。
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