読みもの

読みもの

「元気」のための基礎知識《「オーラルフレイル」を知っていますか? 編》<PR>

30代に突入した「大」の今年の目標は心身ともに健康第一!将来の自分や家族のために、病気と健康の基礎知識を学びます。

《企画/島根県・島根大学医学部》

【今回の先生】

島根大学医学部附属病院

歯科口腔外科/口腔ケアセンター副センター長

博士(歯学)修士(疫学・公衆衛生学)歯科衛生士

松田 悠平先生

加齢とともに多くなる「オーラルフレイル」

「オーラルフレイル」という言葉を聞いたことがありますか?

直訳すると「お口の虚弱」で、食事中にむせることが多くなったり滑舌が悪くなったり、口の中に備わるさまざまな機能に「ささいな衰え」が起きている状態のことを指します。

オーラルフレイルは高齢者に多く、進行すると病院での治療を必要とする「口の機能低下」に至り、さらに進むと「口の機能の障害」となる危険性があります。

まずは、下の表で自分の口の状態をチェックしてみましょう。

大「祖母もよくむせたり固いものが苦手だったりしますが、高齢者によくあることと思っていました」

先生「自然に起きる老化のサインですが、これを見逃すと「全身の衰え」につながることが指摘されています」

「健口」が「健康寿命の延伸」の鍵に!

オーラルフレイルが進むと、次第に食事の偏りで低栄養になったり、活動範囲が狭くなって社会との関わりが減ったりします。

心身の健康に多面的に影響を及ぼすこと危険性が明らかになっており、介護を必要とする状態の前段階といわれています。

重要なポイントは、オーラルフレイルが「健康」と「要介護」の間にある状態で、

早くサインに気づき、生活習慣を見直すことで健康な状態への回復が期待できることです。

 

「健口」のために今できること

オーラルフレイルについて知ることが最初の一歩になります。

「ささいな変化」に気を向けて、不調に気づけるようにしておくことが大切です。

現在、歯や口の中に問題がある人は早めに適切な処置を受けましょう。

問題がない人も「トラブルが起きてから病院に行く」のではなく、口の中の健康状態を定期的に診てもらうかかりつけの歯科医を持つことが重要です。

心配事があれば相談するようにしてください。   

日常生活では、歯と口の中を清潔に保つことや、口や舌をよく動かすことがオーラルフレイルの予防になります。

口腔機能に関する教室などが地域で開かれていることもあるのでぜひ参加してみてください。

 

今回のまとメモ♪

大「口の中と全身の健康、一見関係ないようですが密接に関わっていたんですね…!」

先生「これからは口の中の健康にも気を配ってくださいね。食べる喜びも、人と話す楽しみも口の健康があってこそです!」

一覧へ戻る