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あそびばキッチン♪「朝ごはん」で熱中症予防

 

★あそびばキッチン★

キッチンはココロがワクワクする遊び場。食事を楽しみ、ココロとカラダに幸せエネルギーをチャージしましょう!

 

日差しの強い日も増え、熱中症対策が必要な時期となりましたね。
熱中症を予防するのに適度な水分補給が重要だということは知られていますが、実は「朝ごはんを食べる」ことも大事な熱中症対策となります。
★体の水分の出納バランス 

成人男性の1日の水分損失量(尿や便の他、呼気や皮膚から失われる水分など)は約2.5リットルといわれています。

一方、体内に取り込む水分として、飲料から1200ミリリットル、食品から1000ミリリットル、代謝水(栄養素を代謝する過程で作られる水分)300ミリリットルを補い、体の水分の出納バランスを均衡に保っているのです。

この数字から、食事からとっている水分量が想像以上に多いことがわかりますね。

★睡眠中に失われる水分 

人は寝ている間にコップ1杯分程度の汗をかくといいますが、発汗量は室温や服装などによって異なり、暑い日はそれ以上に体内水分が失われている可能性が大きいのです。また、睡眠中も内臓は活動しており、体内に貯蔵されているグリコーゲン(エネルギー源)も消費されているので、翌朝には水分とエネルギーの両方が足りない状態になっています。

★朝ごはんの効用

朝食を抜くと、水分不足の状態で1日をスタートする可能性が高く、熱中症の他、体調不良のリスクも高まります。

ですが、忙しい朝でも食事を食べることで、エネルギーと水分がゆっくり体に充填(じゅうてん)され、次の食事まで、私たちの体に活力と潤いをもたらしてくれます。熱中症は回復までに時間がかかるといわれていますので、まずは水分補給と共に規則正しい食事を心がけ、熱中症を予防しましょう。

★おすすめの「朝ごはん」

 

朝食としてお勧めなのが「ご飯+みそ汁」。

ご飯100グラム中に含まれる水分量は60グラムとパンよりも多く、エネルギー源となる糖質量も多いです。

ここに具だくさんのみそ汁などの汁物を添えることで、発汗で失われやすい塩分とミネラルやビタミンを補うことができます。さらに、たんぱく質食品をとることも熱中症対策として有効といわれていますので、卵料理や納豆など手軽に食べられる主菜もプラスすると良いです。

 

指導:佐々木 久美さん
(あそびばキッチン 管理栄養士)

山陰中央新報文化センター講師・日本体育協会公認スポーツ栄養士
IG:こちらから

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