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やってみたいけん! 島根町でスキューバダイビング

長年ひそかに「やってみたい」と憧れを抱いていたスキューバダイビング

ウエットスーツに身を包み、海の生き物を観察しながら悠々と泳ぐ自分の姿を想像して、松江市島根町野波の「LOCOBLUE(ロコブルー)」に体験ダイビングを申し込んだ。

(りびえーる編集室・「大」)

基本動作を確認していざ海へ

6月12日午前8時、野波の海を見渡せる場所にあるLOCOBLUEで、オーナーの森廣一作さん、佳織さん夫婦が出迎えてくれた。

最初に見せてもらったのは、これまで撮りためたという野波の海の生き物図鑑。

見慣れた魚をはじめ、カラフルな色の魚やサンゴなどを見て気持ちが高まった。

安全に体験ができるよう、最初に座学を受ける。

水中で呼吸をするための「レギュレーター」の使い方、耳抜きの仕方、マスクの中に水が入った時の対処法、会話のできない水中で意思を伝え合うためのハンドシグナル…。

「全部できるだろうか」。人間が生活できない環境に行くということを再認識し、気を引き締めた。

「最初なので、水深4メートルを目指しましょう!」。目標も決まった。

ウエットスーツに着替え、圧縮した空気が入った約10キロのタンクを背負い、いざ海へ。背中にずっしりと感じた重みも、海に入れば気にならない。

最初は、足をつけた状態でレギュレーターのマウスピースを口にくわえ、口呼吸の練習。慣れない呼吸の繰り返しで違和感を抱いた。

そのまま体を浮かした状態に移ると、「このままずっと口呼吸で潜っていく…?」。

一度不安がよぎると増幅していき、パニックになった。

温かいサポートで危機乗り越える

「これはできないかもしれない。会社に帰ったらデスクに別の企画を提案するか…」。

潜っては立ち上がる、を浅瀬で繰り返しているうち、そんなことが頭によぎったが、森廣さんは「もっとステップを細かくしてやっていきましょうか」と優しく提案してくれた。

まずは呼吸に集中する。「息を吸うと浮かぶ、吐くと沈む。それを感じて」。

森廣さんが水中でメモボートに書く文字を目で追うと、次第に体の力が抜けて気持ちも落ち着いた。

全く視界に入っていなかった海の生き物も見えるようになった。

 

アジの大群に感動! 潜る醍醐味

「きれい!」。最初に目に入ったのは、砂底を泳ぐホウボウ。青い胸ビレを広げた姿が目を引く。

さらに進むと、ぽつんと黒い石のようなものが。「アメフラシ。かわいいペットにどうですか?」。

森廣さんがメモボードを見せ、手に乗せて差し出す。触るとぷよぷよして癒やされた。

海の生き物たちに出会い、楽しさが芽生えてきた頃、ふと前を見ると、小さなアジの魚群が広がった。その上にはサバの群れも。

近くに寄っても動じず、むしろ「ようこそ」と言ってもらえたような気がした。

海の中で生きる姿を間近で見られるのは、潜る醍醐味だ。

「そろそろ帰りましょうか」。気づけば潜り始めて約1時間が経っていたようだ。

振り返れば、最初に思い描いたようにはいかず、(勝手に)企画の続行も危ぶまれたが、森廣さん夫婦の安心感のあるサポートのおかげで、水深4.3メートルも達成できた。

 

海の中では、日常のあらゆるストレスから解放され、ゆったりと時間が流れるのを感じた。

気持ちをリフレッシュできるこの感覚こそが、ダイビングの魅力だと実感。

本能的にダイビングを求める瞬間がまた近いうちにきそうだ。

野波の海の特徴

LOCOBLUE・森廣さんによると…

野波の海は遠浅で透明度が高く、特有の地形をした湾の影響で波も穏やか。水深も程よいため、特にダイビング初心者にはぴったり!

中・上級者向けのダイビングスポットも多数あります。ダイビングのシーズンは11月頃まで!

7~9月ごろに潜って出会える魚たち

写真提供:LOCOBLUE


《LOCOBLUE》

住所:松江市島根町野波1151

電話:0852-40-9271

営業:10:00~18:00 \カフェの利用もOK/

Instagram

WEBサイト

【料金】

 ●初心者も安心!体験ダイビング 16,500円

 ●ライセンス取得コース(最短4日間でライセンスを取得できるコース)77,000円

 ●ファンダイビング       11,000円~

 ★冬季は沖縄や海外の暖かい海に行くツアーも!

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