自販機で買えるケーキなど話題が続く同店。

秋の新作は賞味期限10分の極上スイーツとして人気の「くりしぼり生」と同じ熊本産和栗ペーストをたっぷりとのせた和栗のモンブラン。１㍉の口金から絞りだされるマロンペーストの濃厚な風味＆繊細な口当たりにうなる。

紅玉やフジなど季節のリンゴと自慢のカスタードを発酵バター香るサクサクのパイでとじ込めた、創業当時からの秋の定番もぜひ！

和栗のモンブラン（2,500円、ホールのみ。10月いっぱいまで。通年商品の「モンブラン」もあり）を構成するのは、パイ生地、ガナッシュ、カスタード、スポンジ、マロン、そして魅惑のマロンペースト。

１㍉という極細の口金から絞り出されるため空気をはらんでふんわりしているのに、その実、栗そのものを食べているかのようなリッチな口当たりが栗好きにはたまらない！

上から下までひとすくいにして頬張れば、パイ生地の香ばしさとパリパリ食感をアクセントに、それぞれの素材が絶妙にマッチし、次のひと口を誘う。控え目な甘さがまた、いい。

こちらは同店秋の定番・アップルパイ（320円、11月中旬まで）。

自家製のパイ生地には発酵バターを使用。こんがり香ばしく、ぱりぱりサクサクとした生地にごろっと大き目にカットされた煮リンゴ、カスタードを入れた王道の逸品で、焼き立てはもちろん、少ししっとりしたものも美味。

実の食感を残した甘酸っぱいリンゴと、火が入ってこっくり甘いカスタードをバターの香るパイがつなぎ、至福の味わい。

ショーケースには色とりどりのケーキたち。

きらびやかな季節のスイーツはもちろん、創業当時からの思いを受け継ぎ一つずつ手仕事で作られる、オーソドックスな定番商品に根強いファンが多いのも同店の特徴だ。

毎日パティシエが丁寧に炊き上げるカスタードは、シュークリームやクレープでも味わえる。

たっぷり入っていてもしつこくない、絶妙な甘さととろける食感はシンプルな定番スイーツで存分に堪能したい。

１つからでも購入できるクッキーやマドレーヌ、パウンドケーキなど、焼き菓子は進物にもぴったり。

２月から登場したケーキの自動販売機「COCO POKKE（ココポッケ）」はまたたく間に人気に。

「店頭のケーキと同じ材料で作っていますが、断面が見えるのがユニーク。機械販売の利便性と同時に、季節感を感じてもらえる内容にしています」と製造部長の佐川達也さん。

カップ入りケーキが３～４種類と、プリン、ロールケーキ、チーズケーキ、クッキーなどが早朝から夜遅くまで購入できるのがうれしい。

創業から44年、松江市民なら誰もが一度は食べたことがあるのでは。

街の人たちに愛される同店のスイーツは、これまでもこれからも“記憶のいち場面”とともにある。