近隣でとれた安全性の高い野菜や、地元・雲南市周辺の優れた調味料・加工品などを栄養バランスに配慮した多彩な総菜（100グラム250円～）で紹介。

素材のよさが引き立つあっさりした味付けの煮物や国産大豆のオカラを使ったキッシュなど、毎日６～７種類がならび、イートインも可能。

季節野菜が主役のオカラキッシュ（カボチャ350円、写真。サラダ150円～、ドライフルーツ付きコーヒー440円）は器をオカラで、生地を豆乳と平飼い卵で作ったイチ押しメニュー。

食材から出た滋味が舌に広がり、食べ応えの満足感とヘルシーさが両立するのがうれしい。

ソフトドリンクと一緒にいただけば軽食にもぴったり。

カウンターに作られたショーケースで総菜を選んだら、おおむね100グラム250円から必要なだけ購入できる。

タンパク質や食物繊維、炭水化物といった栄養のバランスがとれるよう心掛けた品々は、どれも野菜たっぷりで、揚げ物よりも煮物が中心。

食材の組み合わせ方なども、日々の家庭料理のちょっとしたヒントになりそうだ。

持ち帰りにあたってはお弁当箱やタッパー持参を推奨し、エコロジーにも配慮。

土日はメインに総菜３種を盛り合わせ、ご飯とスープをセットにしたランチ（1,100円、要予約）も。

「雲南で作られる“いいもの”を残していきたい」と店主。

食材を積極的に総菜に使うことで、作る人と食べる人をつなぎたいと考えた。

昔ながらの仕込み方を守る森田醤油店の逸品や、30代の夫婦が親から引き継いだ100年続く製法で作り上げる藤原屋のこんにゃく、各地のマルシェイベントでも人気の発酵菓子カヌカが手掛けた小麦粉不使用のお菓子などもセレクト。

「いろんな人のちょっとした『てご（手伝い）』になれるように」と名付けた店舗。

生鮮野菜や食料品を扱う加茂遊学ファームと隣り合う立地に、幅広い年齢の人が集まる。

夕食の「あと1品」を買い足す若い親世代や、煮物が少量から買える！という年配の人…世代を超えた交流が生まれる様子があたたかい。