米子市民に長く愛される、2024年に創業49年を迎えた町中華。

父から母、そして子へと３代に渡って受け継がれる歴史を感じさせつつ、いつでも誰でも迎え入れてくれるアットホームな雰囲気が印象的だ。

ここで、王道の焼き飯や天津飯を２、３位に抑え、圧倒的人気を誇るのは「山陰ちゃんぽん」（900円）。

とろみの効いた熱々のスープを中太縮れ麺に絡めながらいただく。

中華ならではの濃い味がガツンとくるかと思いきや、肉や野菜のうま味が凝縮された味が広がり、溶き卵が口当たりと味わいにまろやかさをプラス。

大きめのキクラゲの食感もまたたまらない。

途中で黒こしょう、酢を加える味変にも食が進む。

提供する食材は全て、食べたときの味わいを考えて化学調味料を使わない。

山陰ちゃんぽんの後味がくどくないのも、化学調味料を使わないからこそだそう。

夜メニューでは昨年、木・金・土・日曜日限定の「おまかせ料理」（３日前までに要予約、一人6,800円）が新たに登場した。

山陰の食材を使ってコース料理のように多彩なメニューを提供しながら、「一品料理をちょっとずつ食べたい」といったニーズにも応える。

昼とは違ったかたちで楽しめるのが、ワクワクしそう。

「若い人にも町中華を知ってもらいたい」と、2022年４月に外観・内装ともにリニューアル。

柔らかい赤を基調とした店内は、モダンな雰囲気で料理を待つ時間も心が躍る。

トイレのドアにあしらわれたユニークな絵柄にも注目！