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【米子市】<温泉蕎麦処 丈―take―>甘口のつゆで気軽にいただく極細蕎麦

京都出身の店主が山陰で出合った蕎麦にほれ込み、温泉街一角に開いた隠れ家的な店。

格式より気軽さを…と、メニューは軽く味付けした釜揚げ(650円。写真は+400円のミニ焼肉丼セット)や、キリッと締めた冷ぶっかけ系にしぼり、折々に限定メニューも登場する。

 

米子の有名製麺所に特注する、ゆで時間わずか数十秒という極細の包丁切り蕎麦が個性的。

蕎麦湯そのままを器に入れる出雲蕎麦の釜揚げと異なり、あらかじめダシのきいたつゆ仕立てになっているのも丈らしさ。

つゆのベースも、料理人の信頼厚い市内の醤油店と作ったオリジナルだ。

京都のダシ文化をそこはかとなく感じるやや甘口の汁をたっぷり含んだ蕎麦が、口の中に優しくなじんで食べ心地がいい。

麺の量も少なくないが、国産黒毛和牛を甘辛く味付けしたミニ焼肉丼といただけば満腹!

サイドメニューにはフルサイズの黒毛和牛焼肉丼(640円)や、ご当地グルメの「いただき」(250円)も。

 

肉蕎麦(850円)は国産黒毛和牛肉をあっさり味付けし、肉うどんのように仕立てた名物。

ちなみに焼肉丼でも使われるこの肉、A4・A5ランクというからあなどれない。

天かすとネギが効いて、先に紹介した「釜揚げセット」を食した後の記者だが蕎麦を手繰る箸は止まらず。

 

山陰の蕎麦は田舎蕎麦風に太切りの店も多い。

店主の好みに合う細切りを、麺を委託する名門製麺所へ相談したところ、当初は「難しい」と言われたそうだ。

「二八の包丁切り」にこだわるため、そば粉の配合などで工夫して実現した蕎麦は、温蕎麦ではゆでたてのコシから徐々につゆを含んでいく食感の変化まで楽しめ、冷たく締めればダシやとろろがよく絡む。

この一体感は太い麺ではかなわない…細切り蕎麦のポテンシャルに驚かされる。

 

皆生温泉街で蕎麦屋、となれば旅行客を相手に少し格式を上げてもよさそうなものだが、店主が実現したいのはあくまで「気軽に来られる店」。

「京都で麺といえば、どちらかというと気楽なうどんが主流。
米子に移住して蕎麦のおいしさを知ったものの、価格が張るわりに量が少なく物足りない思いをすることもありました。
うちでは庶民的な感覚で、おなかいっぱい食べて、笑顔になってほしい」

観光客はもとより、すっかり地元のリピーターに愛されている同店…皆生名物のひとつに数えられるのも遠くなさそうだ。

 

温泉蕎麦処 丈― take―
住所:米子市皆生温泉4-24-17 【MAP】
電話:090-8209-2538
営業:11:00~15:00(木~土曜日は18:00~21:00も)
休み:火曜日
駐車場:あり
Instagram:こちらから

 

(記事は2024年3月16日現在)

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