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【出雲市】<そば耕一>心和む庭を眺めながらいただく石臼挽き蕎麦

神門通り近くの住宅地に2024年7月開店。

庭を眺められる落ち着いた空間で打ちたての蕎麦を提供してくれる。

 

主に山陰両県でとれたものを石臼挽きにした蕎麦粉で、少量ずつていねいに手打ち。

人気の割子とろろそば(1,080円)は、すり下ろしたナガイモが別添えになっており、好みのタイミングでかけられるのが◎。

コシのあるやや細めの蕎麦に、昆布やうるめイワシでダシをとったまろやかなつゆがぴったり。

 

温かいメニューでは、磯海苔(のり)と板海苔を両方トッピングしたのりのりそば(980円)がおすすめ。

アツアツの出汁に合わせ、海苔の香ばしい香りとともに召し上がれ。

 

蕎麦打ちの道具を見せていただいた。

角材を28ミリの太さになるまで職人さんが手カンナで削ったものだという麺棒は、よく見ると木の肌や色が違う。

「色が濃いほうはツガでできていて滑りがよく、色の淡いほうはヒバで摩擦が効くので、(使い分けながら)生地を伸ばしていくのにちょうどいいんです」と店主の濱村耕一さん。

蕎麦を切るまな板は、木材の切り口を寄せ木のように組んだ板でできているため、包丁の当たりがやわらかく、切りそろえられた蕎麦を入れるそば舟は、水分を保ちつつ結露しにくい「春慶(しゅんけい)塗」で仕上げられているそう。

「蕎麦作りの道具は木材の性質を巧みに利用したものが多い。日本の伝統的な食文化ならではの奥深さを感じます」

おいしい蕎麦には職人の腕はもちろん、選び抜かれた道具も一役買っていることを知ると、いっそう味わい深くなる。

薬味やデザートに使用する皿は、大正・昭和時期に使われていた骨董品で、趣きのある絵柄に引き込まれた。

 

 

「一人前ずつ丁寧に蕎麦を作り、庭を眺めながらゆっくり楽しんでもらいたい」と、主に接客を担当する奥様と二人三脚。

民家を改装した隠れ家的な店舗からは、和室・洋室それぞれから、雰囲気に合うしつらいの庭が眺められる。

古い石灯篭やモミジの木など、もともとあったものを生かしながら造作されており、晴れた日はもちろん、しっとりとした雰囲気に包まれる雨の日に訪れてもステキだ。

 

そば耕一
住所:出雲市大社町杵築南738-12 【MAP】
電話:0853-77-5534
営業:11:00~15:00(売り切れ次第終了)
休み:水・木曜日
駐車場:神門通り周辺駐車場を利用
Instagram こちらから

 

(2024年8月15日現在)

 

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