立ち食いそばの気軽さで十割そばのおいしさを楽しんでほしい、とセルフ方式を採用。

トレイを取ってメインのそばを注文し、仁多米を使ったご飯ものや揚げたての天ぷらなどを好みで選んで会計する分かりやすいスタイル。

写真はもりそば550円、特製牛丼小サイズ390円、野菜かき揚げ200円、えび天、舞茸天・各250円。

お財布に優しい価格設定ながら、毎朝作るやや細めのそばは、北海道産などの粉で十割でも切れにくいよう配合や水加減を微調整しコシ・のど越し◎。

店内でダシを取るところから仕込むつゆは、関東と関西のいいとこどりの甘辛さに調整しているそうで、そばとの相性はバッチリ。

看板の肉そばやなめこおろしそば（各770円）など、冷温どちらも用意。

仁多米使用のご飯ものは、牛丼やそぼろ丼（小のみ）といった丼が人気。

おにぎりやお稲荷など「一口ご飯も食べたい」に合わせた商品もすべて仁多米。

天ぷらは店頭のトレイに売り切れているときは、材料があれば揚げてくれるので声をかけてみて。

完成度、サービス意識の高さ…「本当にセルフ？」。

毎朝開店前にスタッフが集まって、そばの完成度を味見してチェックしていると聞いて納得がいった。

このお店、お手軽なのはスタイルだけで、素材も仕込みもガチなのだ。

「値上げが相次ぐ昨今の食事事情ですが、できるだけ価格を抑えて地域の皆さんに貢献したいという思いがありました。一部の工程に機械を導入することで単価を控えつつ、そば文化が根付いたエリアの舌の肥えた人たちに十割そばの特別感を楽しんでもらいたい」というのが、運営するLPCグループの思い。

関東では立ち食いそばで定番の「かけそば」をあえて取り入れ、浸透をはかる。

心意気が生むコストパフォーマンスに脱帽だ。