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【出雲市】<出雲讃岐 麺屋 出福>麺の息吹を感じる讃岐仕込みの本格うどん

香川の名店・大喜多うどんで修業、讃岐の製法にこだわった本格派。
香川産と島根産「出雲阿麦(いずものおむぎ)」の粉を使い、店内で早朝から打つうどんは足踏み式が生み出す強いコシが特長。
伊吹いりこをはじめ材料全てを香川産にこだわり、試作を重ねたつゆは絶品。
まずはシンプルなかけうどん(冷・温あり小530円、具ありおにぎり2個280円、写真)を試すのが一番。
存在感ある麺と、ふくよかないりこの風味を口いっぱいに味わって!
早朝6時から打ち始めるといううどんは、渾身(こんしん)の足踏みできわめてコシが強く、本場・香川では“剛麺(ごうめん)”と呼ばれる部類。
アツアツではもっちりした食感に麦が香り、冷やすと口の中でも麺の角を感じる一層の剛(つよ)さが心地いい。
どちらの温度でも麺に生命力を感じる…「麺が生きている」の言葉を口にする日が来ようとは。
かけうどんは温・冷があり、サイズは小・中・大・特の4種類。
できれば“冷やかけ” も頼んで、舌の上でうまみが何層にも膨らむ極上のつゆを堪能してみて。
同じダシなのに、温かいとイリコが、冷たいとカツオが立つのが興味深い。
エビと3種の野菜天ぷらがのった天ぷらうどん(中890円~)は不動の人気。
天ぷらうどんにエビ天1本と鶏天2個、温玉をプラスしたスペシャルぶっかけうどん(温・冷1,950円~)は、がっつり食べたい人に支持されているそう。
讃岐といえば…の王道・釜玉や、定番のきつねであっさりいくもよし。
国産牛肉の甘辛い味付けが麺に合う肉うどんは、つけ麺メニューでも味わえる。
それぞれ内容により温・冷を選べたり、サイズも3~4段階あるので、好みやおなかの空き具合に合わせて。
もともとラーメン店を運営していたという店主だが、仕事で香川に行くことが多く、数少ないラーメン店にくらべてうどん店の多さで圧倒的に差があることに興味を持ったのだそう。
何がそんなに受け入れられているのだろう、と“ライバル”の研究を重ねるうちに、どんどん引き込まれていった。
「自然な味わいで、シンプルかつ懐が広い。老若男女に分け隔てなく好まれるところにも魅力を感じました」。
讃岐うどんの名店として知られる大喜多うどんで半年ほど修業、今では大喜多ファンが香川からわざわざ訪ねてくれるように。
「島根はやわらかいうどんが主流。コシの強い讃岐のスタイルに好みは分かれるかもしれませんが、唯一無二の味だと思います」と胸を張るとおり、週末を中心に連日完売が続いている。
いずれ劣らぬ麺とつゆが互角にわたりあう…出雲平野に吹く讃岐の風は力強い。
出雲讃岐 麺屋 出福(いずふく)
住所:出雲市浜町543-1 【MAP】
電話:0853-31-6382
営業:11:00~15:00(売り切れ次第終了)
休み:日曜日
駐車場:あり
Instagram こちらから
(記事は2025年2月27日現在)

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