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英国紅茶を楽しもう
英国紅茶を楽しもう~気分はレディーとジェントルマン!?
新国王誕生など、このところ、より注目されている英国。英国といえば紅茶文化が思い浮かぶ人も多いのでは。
秋になり季節もよし!
英国紅茶をゆっくり楽しみたいと、松江市のGALERIE VIVIENNE(ギャルリ ヴィヴィエンヌ)を訪ね、店主でプロトコール・マナーの資格を持つ高木ルミ子さんに英国紅茶の歴史や魅力などについて教えてもらった。
◇英国紅茶の歴史
お茶の発祥は中国からで、17世紀になってイギリスにお茶(緑茶)が輸入され、後に発酵の強い紅茶が輸入されることに。
チャールズⅡ世に嫁いだポルトガルのキャサリン妃が、結婚の際に万病に効く薬としてお茶と当時高価だった砂糖を持参し、上流階級で紅茶文化が浸透。
「TWININGS」「FORTNUM&MASON」「Harrods」「LIPTON」など、おなじみのブランドも、長い歴史を誇っている。
◇英国紅茶の魅力
英国では、一日に5、6回飲まれるほど、一日のスタートから就寝前まで(13面「紅茶の一日」参照)紅茶はなくてはならない存在。
英国紅茶は硬水でいれるため、濃くても渋みがなく、深みのある味で、価格帯も幅広い。
ミルクティーで飲むことが多いのだが、さて、ミルクは先か後か? 高木さんは、自分好みに調整しやすいので、紅茶が先でミルクを後にしているそう。重要なことは、ミルクは温めないこと。冷たいミルクを使いましょう。
◇マナー
イギリスのアフタヌーンティーは、実は日本の茶の湯へのあこがれが始まりだという。ヴィクトリア時代に流行し、王室などの上流階級から、後に一般家庭へと広まった。
マナーは相手へのおもいやりから。美しい所作で気持ちのいい時間を。
ティーパーティーは暖炉のあるドローイングルームという専用の部屋で行われる。暖炉を中心としてティーテーブルとソファ、美しい庭が見える窓。ローテーブルでは、ソーサーごと手にもって(高さのあるダイニングテーブルでは、ソーサーは置いたままに)。カップの持ち手は、3本の指でつまむように持つ。
ミルクを混ぜるときに、スプーンは静かに縦に動かし、くるくると回さないで。混ぜ終えたらカップの後ろへ置く。
◇クリームティーとは
伝統的なイギリスのスコーンに、イングランド西部・バース発祥のクロテッドクリームとジャムをつけて、紅茶と共にいただくスタイル。
スコーンは、手で横に割り、ひと口大にしてジャムとクロテッドクリームをつけていただく。
クロテッドクリームを先につけるか後につけるかは好み次第。高木さんは、スコーンが温かくクリームが溶けるため、ジャムが先派だとか。
◇紅茶の一日
★アーリーモーニングティー
目覚めの紅茶。ダージリンなどの薄めの紅茶。
★ブレックファストティー
朝食の紅茶。濃いめのセイロンやオレンジペコにミルク。
★モーニング・ティーブレーク/イレブンジス・ティー
午前の仕事の区切りに。フレーバードティーなど。
★ランチ・ティー
ランチを軽めにとる時に飲む紅茶。
★ミッディー・ティーブレーク/アフタヌーンティー
どちらも午後4時ごろに飲む紅茶。アフタヌーンティーはサンドイッチやペストリー、スコーンなどと共にいただきます。
★ハイティー
一般家庭の紅茶と共に食べる夕食。ダイニングテーブルにて。
★アフターディナーティー/ナイト・ティー
夕食後、くつろぎの時間に飲む紅茶。就寝前なので薄めの紅茶かハーブティー。
取材協力/GALERIE VIVIENNE
店主の高木さんは、煎茶道を学び、プロトコール・マナーを取得。プロトコール・マナーにのっとって紅茶を出している。イギリスの伝統的なスイーツ「イートンメス」は英国イートン校が発祥。「パブロバ」はオーストラリア発祥のスイーツ。VIVIENNEでは、二つを組み合わせて「イートンパブ」と名付けたオリジナルスイーツも好評。
メニューなど、詳しくは同店ホームページを参照ください。
住所:松江市横浜町41
電話:0852-28-8096
HP:こちらから
スコーン作りに挑戦してみた!
「レッツ・エンジョイ・クッキング」でレシピ提供していただいている菓友会・田中光行さんのお菓子作りコーナーで紹介したレシピを参考にりび編集室でプレーンスコーンを作ってみました。
手作りスコーンに挑戦してみたい人はこちらから