SPECIAL TOPICS
雑穀を食生活に 取り入れてみよう!!
雑穀と聞いて、何を思い浮かべますか? どんなイメージをもっていますか? 「よくは分からない」「栄養的に優れているようだけど、どう使ったらいいのか分からない」という人も多いのでは。そこで、雑穀エキスパートの資格を持つ林米穀店の林裕美さんに、雑穀が持つ豊富な栄養についてと、雑穀を使ったレシピを教えてもらいました。
◎取材協力/林米穀店
創業100年の老舗米穀店で、国産にこだわった雑穀も取り扱っている。
出雲市知井宮町1232
電話:0853-21-1896
★雑穀米の栄養素について
……食物繊維が豊富で腸内環境を整え、デトックス効果が期待できるとされる
★雑穀レシピ
雑穀を使ったレシピを4つ紹介します。どれも簡単に作れます。よりお手軽に作りたいという人はスープから始めてみてはいかがですか。
雑穀おはぎ
◎材料(8個分)
★黒米(または赤米)…20㌘
★アワ・キビ・ヒエ・押し麦…各10㌘
★もち米…90㌘
甘酒…10㍉㍑
塩…少々
メープルシロップ…適量
<あんこの材料>
小豆…400㌘
最初の水…1㍑
追加する水…800㍉㍑
てんさい糖…300㌘
甘酒…20㍉㍑
日本酒…20㍉㍑
◎作り方
❶★印の穀物をボウルに入れて、水(分量外)に2時間以上浸しておく。
❷浸水後、炊飯器に入れて、水を1合の目盛りまで入れ、白米同様に普通に炊く。
❸あんこを作る。小豆を入れた鍋に水を1㍑入れて、強火で5分間煮る。あくが出るので小豆をザルに上げて水を1回捨てる。新しい水800㍉㍑を追加で入れて弱火にかけて、軟らかくなるまで煮る。水が足らないようなら足す。
❹小豆が軟らかくなったら、てんさい糖・甘酒・日本酒を加えて軽く混ぜる。弱火のままで煮詰め、水分をとばす。
❺水分が減ってきたら、しゃもじで同じ方向に混ぜ続け、ポテポテになってきたらあんこの出来上がり。
❻②が炊けたら、甘酒・塩を加え、すり鉢で粗くつぶして、8等分しておく。あんこも8等分しておく。
❼ラップを広げ、雑穀ごはんをのせて、丸めたあんこを包んで完成。仕上げは、表面にメープルシロップを塗るのがオススメ。
つぶつぶミネストローネ
❶野菜をそれぞれ1㌢角に切る。ジャガイモ・ニンジンは皮付きのまま使う。
❷もちアワは、茶こしなどの網でさっと水にくぐらせる。
❸鍋に水と昆布を入れて、トマト以外の野菜を加え、②のもちアワを入れて強火にかける。
❹沸騰したら塩を加えて、フタをして時々混ぜながら中火で10分煮る。
❺トマトを加えて弱火にして20分程度煮込む。
❻スープにとろみが出てきて、ジャガイモに火が通っていたら出来上がり。
◎ワンポイントアドバイス
雑穀はもちアワ、もちキビ、押し麦がおすすめ。いろいろな野菜を組み合わせると、うま味が調和して、やさしい味のおいしいスープになる。
キャベツとヒエのスープ
◎作り方
❶ヒエは茶こしに入れて、水で軽くすすぐ。
❷玉ネギは横に半分に切り、5㍉の厚さにスライスする。
❸キャベツはひと口大に切る。
❹鍋に切った玉ネギ、キャベツ、ヒエと分量の水に昆布を入れ、強火にかける。
❺沸騰してきたら塩を加え、フタをして弱火で20~30分煮込む。ヒエがトロトロになってくるので、鍋に焦げ付かないように時々、混ぜる。
◎ワンポイントアドバイス
ヒエはアワと並んで、日本最古の穀物といわれる。ミネラルをバランスよく含み、煮込むとクリーミーになるのが特徴で、ポタージュにもおすすめ。体を温めてくれる作用も。
米粉のシフォンケーキ
◎作り方
❶オーブンを180℃に予熱しておく。
❷卵黄をボウルに入れ、泡立て器でよくほぐし、泡立てる。
❸白っぽくなったら牛乳を少しずつ加えながら混ぜる。
❹サラダ油も少しずつ加えて混ぜた後、米粉(黒米粉)を入れて、ゴムベラでよく混ぜる。
❺別のボウルに卵白を入れ、8分立てくらいになったら砂糖を3回に分けて加え、ツノが立つようになったらメレンゲの出来上がり。
❻ゴムベラで⑤のメレンゲの方に④の生地を3回に分けて、加えて混ぜるを繰り返す。
❼ボウルの底から全体を軽く混ぜ、型に流し込む。
❽180℃のオーブンで約35分焼いた後、逆さにして冷まし、切り分ける。