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やってみたいけん!<ボトルランタン作り>Mar Covo(出雲)

 お酒やお菓子が入っていたオシャレなビン。それをランタンにしている出雲市のアトリエ「Mar Covo」のインスタグラムに出合った。趣味で制作を始めたというオーナーの和田 勝さんに「製作体験もできますよ」と声をかけてもらい、わくわくしながら訪れてみた。

①ビンと台座を選ぶ

 まずはビン選び。輸入品が多く、形も大きさも質感も多彩なビンに迷う。中をクリアに見せるため、下が円形、上が楕円形のイギリスのウィスキービンを選んだ。
 台座の木材も、サクラやスギ、マツなど15種類ほど用意がある。中のイメージに合うよう、明るい色のヒノキに決めた。
これを中に入れたい♪

②ビンをカット

 続いて行程の要・ビンのカット。表面にダイヤモンド刃でぐるりと傷を付け、ビンを回させながら線の少し外側をロウソクの火であぶる。炎からの位置や回転ペースを一定に保ち均一に熱を当てる…これがまあ難しいこと! イメージ通りにいかずだいぶ苦戦。

 こうして熱を加えた所を氷で急激に冷やすとビンに亀裂が入りカットできる(自宅では真似しないでね!)。

 上下とも何カ所かヒビが入ったものの、「これくらいなら大丈夫」と言われ安堵した。

 両端を紙やすりで平らにして次の工程へ。

③LED部分におおいを付ける

 今回は、高い透明度を持ち15分の短時間で固まる樹脂・3Dプレミアムを本体に充填(ルビ=じゅうてん)するので、台座中央のLEDを保護するため、円柱形のガラスに同じ樹脂を詰めたものでフタをする。「中に作品世界を象徴する“バラ”を入れたい!」とひらめき、和田さんを悩ませることに。

 「樹脂は2つの液を混ぜて15分程で外から固まるから、頃合いを見てバラのパーツを入れ、道具で支えて数分おいてみては」との案でうまく表現できた。作りながら独自に技法を発見してきたという言葉にうなづける。

④ジオラマを作りビンを接着

 

 台座の上に、フィギュアと草木をイメージしたパーツでジオラマを作る楽しい作業にしばし没頭。

 カットしたビンをかぶせて接着し、真空装置で空気を抜いた樹脂を2回に分けて流し入れた。

⑤完成!!

 固まる前に星や花びらのイメージで入れた貝殻フレークが一部で層になってしまったのが悔やまれるが、屋根を接着し完成した作品には和田さんが「売りものみたい」とお墨付きをくれ、大満足。

 和田さんが、ランタンを作り始めたのは4年ほど前。知人が同様の技法でカットしたコーラのビンを目にしたとき、その美しさに「これは何かに使えるぞ」とひらめいたそう。

作品の最大の特徴は「廃材利用」。主なパーツは飲食店や酒屋から譲り受けて集めた空き瓶と、雲南で林業を手掛けるグループから入手した端材を、木工を手掛ける知人に加工してもらうという木製の台座セット。「限られた資源を大切に、実用的かつオシャレなものを作りたい」を貫く。

 現在の作風に行きつくまで試行錯誤の連続。ビンに切り込みを入れる装置は、どんな形の物にも使えるよう独自に制作、火を当てる位置や炎心からの距離は、ビンの厚みによっても異なるため、割れやヒビの失敗を何度も繰り返してつかんだ。「作りに来てくれた人が喜ぶ顔を見るときがうれしい」と、ほとんど実費のみで出張教室なども行っている。

★★★できあがった世界に一つだけのランタンは、お気に入りを飾っている棚に。新入りなのにしっくりなじみ、何度も点灯しては眺めた。夜長の季節を楽しくしてくれそうだ。(河)

Mar Covo(マーコーヴォ)

住所:出雲市大津新崎町4-46
電話:090-4108-1142

◇制作体験
曜日:土・日曜日※完全予約制
時間:午前・午後※応相談。所要2~3時間
料金:2,000円~
   ガラス小+電池式LEDライトの台座セット。入れるものに応じ追加料金
   人数/1回1組※応相談。その他出張ワークショップなども受け付け

IG:mar_covo13

 

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