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あそびばキッチン♪ アスリートのエネルギー補給法
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オリンピックに学ぶ
アスリートのエネルギー補給法
パリで開催されたオリンピック・パラリンピックでは、日本人選手の活躍をたくさん見ることができましたね。今回は、選手たちが食べた補食(間食)について、その意味や効果を考えてみます。
やり投げのもぐもぐタイムは「カステラ」!?
やり投げの金メダリストの北口榛花選手は、競技中にフィールドで寝そべり、カステラを食べる姿が話題を呼びました。
カステラはお菓子の中でも砂糖の含有量が多く、口当たりが良い、賞味期限が長く携帯しやすいなどの利点もあります。アスリートが試合のインターバルなどでエネルギーを補給する場合、砂糖のように吸収の早い糖質を適量摂取するのが良く、消化に時間のかかる脂質は控えめにするのがポイント。そうした意味で、カステラはアスリートの補食として適しており、砂糖・ブドウ糖を含むスポーツドリンクやエネルギーゼリー、果糖を含むバナナなども同様の理由で活用する選手は多いです
気持ちの切り替え・リラックス効果
試合時間が長い場合、競技時間内でもオンとオフを切り替え、ここぞという時に集中力を発揮することが望まれます。北口選手のカステラには「ゲン担ぎ」の意味もあったようですが、「いつもと同じものを食べる」「寝そべる」ことで気持ちを切り替えたり、体の緊張をほぐすなどの目的もあったようです。
リカバリー(回復)に最適!「パワーボール
お米に含まれる「でんぷん」は砂糖と同じ糖質の仲間ですが、消化吸収が比較的ゆるやかです。そのため、補食として食べる場合は、試合開始の2時間前くらいまでに食べる、もしくは試合後のリカバリー(回復食)として用いるのに適しています。日本人選手の補食として人気があるのが「パワーボール」。
「パワーボール」とは、うまみの多い粉末だしなどを混ぜ込んだひと口サイズのおにぎりで、食欲がない・時間のない時でもさっと食べられるように工夫がされています。
● 一口メモ
指導:佐々木 久美さん
(あそびばキッチン 管理栄養士)
山陰中央新報文化センター講師・日本体育協会公認スポーツ栄養士
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