1911（明治44）年の創業以来、何度か店舗形態を変えながら松江市民に親しまれてきた。

2005年に店舗改装をきっかけに、それまでのテイクアウトに加えて店内営業もスタート。

地魚や、４代目店主の島村和吉さんの父・尚明さんが現地で見つけた仕入れ先から直送される北海道産の貝類やウニなど、新鮮さにこだわった味を提供する。

松江市民に愛される季節限定（9月頃からゴールデンウイーク頃まで）メニューのむしずし（写真は上むすずし、2,230円）は、寒い日のランチでは９割のお客が注文するという。

さまざまな具が目にも楽しく、身も心も温める。

和吉さんにとっては、子どものころには既に店で提供されていた思い出の味で、もとものと発祥は関西。

松江市内では提供する店が多く、観光客にも好評だが、市外や県外では少なくなっているとこを「県外に出てみて初めて知った」と話す島村さんは「松江市の冬の味覚として売り出せるかもしれない」と夢を膨らませる。

テイクアウト（別途折箱代が必要）も可能で、春、秋には季節限定バージョンもあるちらし寿司や他の寿司メニューとともに、お花見や行楽のお供にも。

すしランチは汁物と、茶碗蒸しかサラダがついてお得。

夜は仕入れた食材によって日替わりで工夫を凝らす一品料理も楽しめる。

店内はカウンター、テーブル、個室含めて42席。

家族連れや県外客の招待など多様なニーズにこたえる。