SPECIAL TOPICS

SPECIAL TOPICS

初めての出産に備えよう 1 <産婦人科医に聞いた お産の前に気になるコト編>

待望の赤ちゃんとの対面はもうすぐ。

コロナへの対応も含め、りびえ~るから最近の出産をとりまくトピックを厳選してお届けします。安心してお産を迎えられますように♪

産婦人科医に聞いた お産の前に気になるコト

取材協力/

吉野産婦人科医院
吉野 和男 先生

日本母乳の会代表理事
医学博士、労働衛生コンサルタント
 

立ち合いは?入院は? コロナ流行下の妊娠・出産


妊娠・出産時に陽性反応が出たら…

 厳重に対策していても、これだけ流行しているので、妊娠中、または出産を前にした陽性患者は出ています。
 病院にもよりますが、当院では38週の時点でPCR検査をして、入院時には臨床症状、濃厚接触の有無などを確認し、必要があれば再検査をして感染拡大を防いでいます。
 仮に陽性者となった場合も、行政・保健所・かかりつけの医療機関とで連携し、待機・入院など、手厚い見守り態勢で適切な指示・対応をしますので、安心してください。


立ち合い出産はできる?
 
 お産もウィズコロナ化が進んで、現在多くの病院では検査で陰性が確認されれば可能となってきています。
 一方で、お見舞いについては多少制限があるところもあります。考え方は病院ごとに違いますので、健診の際などに確認しておくといいでしょう。


里帰り出産を検討している場合は?

 現時点(令和4年8月末現在)では都道府県間の移動制限は出ていませんので、里帰り出産も可能です。
 希望される場合は、感染に関する検査のタイミングや回数など、出産時に入院を予定している病院で確認してください。

産前にしておきたいあれこれ
いつまでならOK?

基本的な考え方

 どんなことでも「本人の体調がいい」は絶対条件。
 そのうえで、コロナ禍という時勢柄、9カ月に入るまでに大きなことは済ませておくのがベストです。
 妊娠・出産は人それぞれです。口コミや、ネット・雑誌などに書かれたことをそのまま信用せず、事前に必ずかかりつけの病院で相談を。


“マタ旅”はできる?
旅行

 行き先が海外の場合は保険適用の問題はもちろん、ワクチン接種の有無や感染時の出入国制限などに留意が必要です。今は避けておいた方が無難かもしれません。
 国内旅行は比較的ハードルが低いかと思いますが、どこへ旅行する際も必ずかかりつけの病院に相談してください。その際、必ず万一の体調変化に備え、最寄りの病院や緊急連絡先などを確認しておいてください。


済ませておきたい!
美容室や病院

 美容室の場合は、カットだけなど短時間なら大きな心配はありません。
 カラーやパーマ、歯科医での治療など、長時間同じ姿勢が必要な施術はあまり後期だとつらいですので、行く時期は検討を。
 また、使用する美容剤・医薬品が心配な場合は、予約の際にメーカーに確かめておいてもらうといいでしょう。
 ドラッグストアなどで自分で医薬品を購入する際も、妊娠前期・後期などで使えるものが変わりますので、「妊婦の使用」について確認を。


マタニティフォトなどのイベント
家の模様替え・入院準備品の買い出し
夫や家族とのお出かけ

 基本的に冒頭の考え方と一緒です。
体調は急に変わることもありますから、無理な計画は避けて、楽しい思い出をつくってください。

産婦人科医として
お父さんになる人へ伝えたいこと

 母乳での育児を考えたとき、直接授乳ができない男性にできることは何でしょうか。
私は、ひとえにお母さんのサポートではないかと思います。


 育児に積極的にかかわれる環境を作るのはあなたです。


 親子で少しでもゆとりを作れるように、育児休暇を取得したり、出産前からスキルを上げるつもりで家事を覚えるなど、今何をしたらお母さんが助かるのか、あなたにできることを考えて。


 新生児と懸命に向き合うお母さんを一人にせず、一緒に抱っこして、一緒に悩んで、家族の大切な時間をつくっていってください。
 

一覧へ戻る