一言で観葉植物といっても、さまざまな産地とたくさんの生産者がおられます。花苗などは、有名な育種家さんのお花を探される方も少なくありませんが、観葉植物はあまり気にしない方が多いように思います。

もちろんどの産地もそれぞれの特徴を生かし、すてきな植物を育ててくださっています。仕入れでいろいろな地域に行きますが、産地ごとに観葉植物の育て方や特徴が少しずつ異なります。

観葉植物を仕入れる産地で多いのは、沖縄県と鹿児島県です。沖縄県は、その気候から年中外の畑に植えておけるため、日光をたっぷりと浴びることができ、どれも幹が太く大きく育っているものが多いです。コンテナにたくさん詰めて出荷するため、積みやすいよう規則的な形のものが多いのも特徴です。存在感があり、シンボルツリーとなるような観葉植物をお探しの方にオススメです。

鹿児島県は、沖縄県とは違い雪も降るため、春から外に植えても冬前には鉢植えに戻して、ハウスに入れる必要があります。沖縄県産の植物と比べると少し小ぶりかもしれませんが、ハウス内で丁寧に管理されているため、こだわった樹形や、ハサミをたくさん入れることで葉をぎっしりつけているものが多くあります。個性的な樹形をお探しの方、インテリアにデザイン性を求める方にオススメです。

門脇 優一朗

1989年生まれ。山林業、造園業、園芸店勤務後、
株式会社たなべの杜に入社。戸建て住宅、オフィス、商業施設などの
植栽計画を手掛ける。2024年松江市浜乃木にLUBOAを
オープン。ストアディレクターに就任。