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【冬休みSpecial】WEBでも教えて!青山せんせい こんなとき子どもにどう声かける? vol.2

 りびえ~る本紙で掲載するたびに大きな反響がある、子育て応援企画「教えて!青山せんせい」。

始まりは、2019年8月25日号掲載「親も子もハッピーに! こんなとき子どもにどう声かける? 教えて!青山せんせい」という企画からでした。

「早くして!」「勉強は?」…小言スイッチが入りそうなとき、どう切り替える?

その子本来の伸びる力を邪魔してしまう、つい言いがちなひとことをどう言い換えるか…をテーマに掲載した内容を、子どもと一緒にいる時間が長いこの季節、WEB版の冬休みSpecialとして公開します!

“親ゴコロ”の考えグセを見直し、子ども自身が持つ「育ち力」が見えてくれば、親も子も笑顔が増えるはず!

言いがちワードを変えて、子育てを面白がる!

「私の子育てこのままで大丈夫かな?」

共働きで余裕がなくて、イライラ叱ってばっかりで自己嫌悪。
かわいいはずの子どもなのに、自己肯定感をそいでいるんじゃ…そう思っていませんか?

子どもの脳や心理の【発達】を知って、子どもが今、自分の【資質・能力】をどう成長させようとしているのかが分かれば、目の前の子どもが「何を考え、どう変わるのか」にワクワクしてきます

子どもを【監視】ではなく【観察】できているかを振り返ることも大切。

子どもとの会話のコツを知って、子育てを面白がりましょう!
 

それでは今回も…教えて!青山せんせい!

 

言いがちワード、集めました…vol.1から続く

◆「○○ちゃんはできるのに…」

【親ゴコロ…同級生と我が子に学力や生活能力などで差があってほしくない】

同級生とお子さんは別の人間だということを忘れないでください。

子どもが100人いたら100通りの個性と子育ての方法があります。

私たちが目指す子育てのゴールは子どもが「しあわせな大人になる」ことではないでしょうか。
決して、わが子の不幸を願う親はいないはずです。

学力や生活能力を高めるのは、子どもが自分自身を「よし」と認める気持ち

自分自身を「よし」と思えない子どもが、勉強や自分のスキルアップ、ましてやお手伝いなんかに意欲的に取り組むはずないですよ。

これは子どもだけではなく、大人だってそうでしょう?

■いうことを聞かないなら「出ていきなさい!」「置いていくわよ!」

【親ゴコロ…こちらの言うことを聞いたほうがうまくいくはず。あなたのためを思っているのだから】

小さい頃はその言葉でコントロールはできますが、成長して自分で出ていけるようになったときに、本当に出ていきますよ。

大人はすでに経験していることの見通しがつきますから「言うとおりにしていたら大丈夫」「あなたのため」という言葉が出ます。
かくいう私も、この言葉を何度も言いそうになりますよ。

しかし「あなたのため」という押し付けに従える子どもがどれほどいるんでしょうか(その子がそれを望んでいるのなら別ですが)。

恐怖や脅しで子どもをコントロールすると、人とのコミュニケーションの方法の一つとして学習してしまいますよ

「○○しないと□□させないよ」…あれっ?これってよく出る言い回しじゃないですか?
私だったらこう言うな。

「○○したら□□できるよ」

この方がいいよね!

 

■「厳しく叱ったのに、まだ隠れてやっているのでは…」

【親ゴコロ…疑念が晴れない。注意したのだからモラル感を持って!】

疑っているから隠れてこそこそするんです。
でも、子どもはそんなものです!  みなさんも胸に手を当てて思い出してください、過去の自分を…。

正しいことを言いたくなるのはわかります。

でも子どもは今、成長の過程で、生きるスキルを練習中。
大人の感覚で、子どもに正論を感情的にぶつけるのはどうでしょうか?

疑ったり「正しさ」を教え込むことが子育ての目的ではないのです。
ゴールはあくまで「自分の頭で考えて行動できるしあわせな大人を育てること」!

例えばゲームの使用時間を頭ごなしに決めるより、その面白さを一緒に語れる大人になってみてください

否定してくる大人にこう言いませんか? 「何にも知らないくせに!」って。
これが答えです。

子どもは自分の好きな世界をただ知ってほしいんですよ。

大好きなゲームを親が知って楽しんで、一緒に語れる…というだけで子どもたちは心を柔軟にしてくれます
柔らかい心には不思議と大人の忠告の言葉が伝わりますよ。

 

■反抗期の子など…「親に向かってなんて態度なの!」

【親ゴコロ…あなたのほうが悪いのに、反省しなさい!】

子どもの言葉や態度を真に受けない! 

今まで散々、頭ごなしに怒られてきて、成長してようやく言い返したり反抗できるようになったんですよ。
しかも彼らは、大人が嫌がる言葉を本能的に知っている

ですから、いい大人がムキになるより、“大人”心で切り返してください

それでもイヤだったら“Iメッセージ”で返しましょう。

私は、その態度はよくないと思う」「好きじゃない」「悲しい」とかね。

決して「なんだその言い方は!」「親に向かって!」などの“YOUメッセージ”では伝えないようにね。

あなたが! お前が! って言われると人は素直になれませんよね。

vol.1はこちらから♪

【冬休みSpecial】WEBでも教えて!青山せんせい こんなとき子どもにどう声かける? 

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「しあわせなおかあさん塾」青山節美さん(松江市)

 親学ファシリテーターとして4000人以上のお母さんたちと接する中で、「親が変われば子どもの未来は変わる」を理念に2018年同塾を開講、講座動員数は現在延べ1万人以上。

参加者の多くが「無駄に怒ることが減った」「子どもの困った行動を理解することができた」と変化、結果子どもの自己肯定感アップを実感している。

 登録者数2.15万人(12月末現在)を数えるYouTubeチャンネル未来へつながるしあわせな子育て塾でも迷える親たちへ具体的なヒントとエールを送り続けている。

「WEBでも教えて!青山せんせい」をまとめて読もう!

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