りびえーる本紙で掲載するたびに大きな反響がある、子育て応援企画「教えて！青山せんせい」のWEB版。

就学前から10代後半までの子どもたちを持つ親＆祖父母へ向けて、毎回さまざまなテーマをお届け。どの世代へ向けたお話も、どこかで必ずあなたのお子さん・お孫さんにつながるのが不思議です。

子どもも親も祖父母も幸せになる…子育てを楽しんじゃうヒントを、この連載で見つけてください！

学校に塾に行事に遊びに…思春期の子どもたちはやること・やりたいことが盛りだくさん！

学習以外のことに多くの時間を割いていると、親は“受験”が頭をよぎって「勉強はどうしたの？」「そんなので大丈夫？」とつい小言をはさみたくなるもの。

でもこの時期に、いろんなことを経験したり、あれこれ悩んだりすることには、大事な意味があります。

今回は、思春期こそ欲張りに「がむしゃら」に生きよう！…そんなお話です。

それでは今回も…教えて！青山せんせい！

思春期は勉強も「自分探し」も大事！

受験の相談がありました。

中学受験のことで悩んでいるとのこと。
高校受験や大学受験に備えて、夏休みから塾に通い始める子も多そうです。

塾が当たり前になりすぎて、行かせてないと心配、みたいな声まで聞こえてきます。

わたしも過去、松江市内で塾を経営していました。

その立場で　結論から言いますと…

塾に行ったからといって安心ではないし、
行かせただけでは成績は上がらないです。

本人のやる気も必要です。

と、こんなことを言うと、「そのやる気にさせるのも仕事だろう」と　言われそうです。

もちろんそれもそうではあるし、実際にできます。

それも「やる気になった」風にさせるのは、できます。

でもそれって、ほめられるから・成績が上がるから…勉強をやってるだけかもしれません。

塾に行って「勉強をしている気持ち」になっているだけかもしれません。

だから実際には成績は上がらないし、やりたいことも見つからない。

「見つからない」ことに、自分はだめだと思い込む…

そんな思春期の子どもに出会います。

わたしのYouTubeの動画のコメント欄にも、そんな子どもたちの声が、たくさん書き込まれます。

思春期の子どもは“自分探し”をするものですが、

自分探しをする以前に、勉強ばっかりに時間を割いてしまう。

様々な体験を通して、

自分は何が好きで、何が嫌いで

何に向いてて、何が向いてないか　

何がしたくて、したくないのか

そんなことを悩む経験ができないのは、

子ども時代の中でも…特に重要な思春期という時期には、もったいないなと思うのです。

大学進学が当然のようになっている少子化の社会で、進学をあおられている感もあります。

どうか、悩む時間を与えてほしいなと思います。

悩むことは悪くないし、むしろ親元で安心して悩めるときに悩んでほしい。

たくさん経験して、たくさん悩んでみるのもいいかなと思うのです。

思春期は疲れるほど「がむしゃら」でいい

ということで、受験ね。

受験の体験もいいなと私は思います。

頑張って勉強した結果、出る合否。
 

学校に行って、部活に行って、塾に行って、家でも学習して、疲れて、自分の「やりたいこと」をじっくり探す遊びの時間も取って、

全部欲張りにさせたらいいなと思います。