グルメ

グルメ

鶏にこだわったラーメン<鶏ラーメン 福如雲(ふくくものごとし)>出雲

和食の「味工房 まつしま」が、ランチ営業として始めたラーメン店が2023年4月1日に隣接する同じ敷地内で開店。

さまざまなラーメンが群雄割拠する東北地方を店主自ら食べ歩き、生み出したのが、こだわりの鶏ラーメン。

地鶏(名古屋コーチン)、赤鶏(佐賀のみつせ鶏)、親鳥の3種類の鶏を使って作られたスープは、コクがあるけどあっさりしている。

店の人気メニュー純鶏ラーメンは、スープに合わせた自家製中細ストレート麺。親鳥のモモとハーブ鶏のムネの2種類のチャーシューがのっていて食べ応えも十分。

スープの仕上げ、鶏油(チーユ)の香りが味に深みを加えさらに食欲をそそる。

自家製麺は、2種類の小麦粉をブレンドして、中細ストレートから細ちぢれ麺をスープに合わせて使い分るこだわり。

シン★イズモラーメン(880円)の琥珀宍道湖しじみ鶏ラーメンのチャーシューは、鶏(ムネ)と豚の甘みを存分に味わえる、大山芳醇豚のモモを炭で焼いてからチャーシューにした豚の2種類がのっている。炭焼きにすることで、スープにも香ばしさを移すことで、味にアクセントと風味が生まれる。

追加注文メニューの替え玉(110円)は、細ちぢれ麺で板のり付きで、和え玉(220円)は、細ちぢれ麺でしじみバター和え。味変と麺のレパートリーが楽しめる。

梅雨明けからは、冷やし鶏ラーメンが始まる。

東北の夏の定番、冷やしラーメン鳥中華からヒントを得て、地元島根に合うようにあごだしと鶏でスープを改良。麺は熟成麺で、ゆでて氷水でしめているのでモッチモチ!! 店主いわく讃岐うどんに似ているとのこと。ぜひ、ご賞味あれ。

店内はトーンダウンされた照明が落ち着いた雰囲気。既存のテーブルを使って作った、店主考案の折り畳みカウンターもぜひ体験してほしい。

福如雲店主が行く!! ラーメン紀行

10年前から「ラーメン」への愛を温めていた店主。コロナ禍の時に、営業規制が入ったり「味工房 まつしま」は休業を余儀なくされたが、ピンチをチャンスに、この時間を有効活用しようとラーメン研究の旅へ。

まず消費の多い山形県へ飛び、福島県郡山市では郡山ブラック(しょうゆの黒)を食し、会津和歌山から朝ラーメンの聖地、喜多方。5大ラーメンの新潟と200件以上を食べ歩いた。一日3~5食の食べ歩きは体重に正直に表れたが、念願のラーメン店開店に向け、2カ月間意欲的に回った。

帰路の道中もラーメン店に立ち寄りながら、最後までラーメン一色の旅だった。

この旅を支えたラーメンへの愛で、地元島根を盛り上げたいと目を輝かせながら語ってくれた。

鶏ラーメン 福如雲(ふくくものごとし)

住所:出雲市今市町283-5【MAP】
電話:0853-21‐3290
営業:10:00~14:00
休み:火・水曜日
駐車場:あり

(記事は2023年6月3日現在)

一覧へ戻る