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【WEB限定連載】ゆうこさん、私オシャレになれますか?vol.5-2023.4<実践!シャレ見えコーデ術 編>

「服はたくさんあるのに“着るもの”がない」「私この色や形しか似合わないし、センスもない」「オシャレしても見せる場も人もない」…オシャレ難民な私たちの服選び・着こなしにときめくためのヒントをくれるファッション企画。

Who is ゆうこさん??

 教えてくれるのは、松江市在住のファッションコーディネーター・ゆうこさん(44)。

通算20年以上のアパレル勤務と接客した約5万人のコーデ実績を活かし、リアルに使える“シャレるためのヒント”を届けます。

『あの人いつもオシャレね』と感じる人は、その服を着こなして『自分のもの』にしています。服の量やブランド、値段はもちろん、年齢も関係ありません。そのときの自分に合うものを上手に選び、着こなしの簡単なテクニックをプラスしたら、誰もがオシャレになれます」

センスアップは一日にしてならず!

今回は手持ちの服を活躍させるための、使えるコーディネート術を教わりましょう♪

 

「ゆうこさん、私もコーディネート上手になれますか?」

もちろんです!!!!

コーディネートとは?

気に入って買った服なのに、思ったようにオシャレに着られない…ということはありませんか?

服の組み合わせや着こなし、小物でどう味付けするかを考えるのがコーディネート

今回は担当編集・河さんの自宅へお邪魔して、お手持ちの服で一緒に「コーデの基本」を考えてみることに。

では、前半は河さんの目線でお届けいたします!

 

STEP UP! 担当編集がコーディネート術を教わる!

まずは服の組み合わせでどのくらい雰囲気が変わるのか、ちょっとした実験を思いついた。

「取材当日何気なく合わせていた服をベースに、ゆうこさんが再コーディネートしたらどうなるか?」
 

写真は当日の河。メンズアイテムが好きなので、コーデは普段からラフな感じ。

◎濃いめデニム
◎濃紺フーディ
◎黒スニーカー

フードのボリューム感と、白いロゴの差し色で重心を上げ、デニムのロールアップで足元の軽さを演出…したつもり。

「河さんらしいボーイズカジュアルですね。じゃあ、これに…」

ゆうこさんのアドバイスをもらったものが次の写真。

【足したもの】

◎フーディの中に白シャツ、パールのロングネックレス、太めの真鍮バングル

【変えたところ】

◎袖を上げて白シャツをチラ見せ
◎デニム裾のロールアップ幅を狭くラフに
◎黒スニーカーを黒ローファーに履き替え

メンズライクな中に女性らしさがプラスされ、一気に大人モードに(そもそもいい年なのですが)。

カバンは、普段には使いにくくてしまい込んでいたかごバッグをチョイス。

 

「おおお、もはやどれも自分のじゃないみたい!!!」

全部もともと持ってたものですけどね(笑)」

 

そう、目指してたのはこれだった…「オトナっぽい女性らしさの中に遊びもある、ボーイズコーデ」。

全身ボーイズっぽくすると、年齢のわりに子どもっぽくなりがちフェミニンな小物を足すこなれ感が出ます」とゆうこさん。

白シャツは袖口をのぞかせることで手首見せを強調してくれ、バングルが一層効く。
フーディに合わせることのなかったパールネックレスも新鮮だ。

 

足元も雰囲気が変わった。
「ロールアップすれば抜け感が出て、オシャレっぽくなるかと…」と思い込みを白状する。
「幅や折り方といった着こなしも大事。ちょっと上がってるかな、くらいでくしゃっと折り上げたほうが大人っぽいですよ」
靴も同系色の革靴のほうが断然上品で、もう言葉がない。

 

日々着るうちに見慣れてしまい、組みあわせがワンパターンになっていたお気に入りの服や、ときめいて買ったものの、うまく着こなせていない服。

第三者の目を加えることで、こんなに「やっぱりこの服が好き」と思えるものなのか…コーディネート、もっと上手になりたい!

 

コーディネートの基本を学ぶ

コーディネートを学ぶにあたり、私が具体的に教えてもらいたかったのが、次の3つ。

★セットアップをばらして着たい
★キャラクターTやロゴものを大人っぽく着たい
★ボーイッシュなものを上品に着たい

単品でも着られると張り切って買ったツイードのセットアップや、アラフィフには下手をすると子どもっぽくなるキャラもの白Tをどう着たら…

合わせるものを探すため、早速クローゼットとタンスをチェックしてもらった。

 

ご覧のとおり「服を捨てられない」選手権の上位には入れるタイプ(お見せできない収納場所がほかにも)。

タンスを開けるなり「上のほうのしか着られていないですよね」にギクリ。

服の数を減らし、立てる収納などで見やすくすれば、もっと活用できるようになるし、圧倒的にコーディネートしやすくなりますよ」

 

少ないほうがいいとはよく聞くけれど、プロが言う説得力たるや。

ちなみにゆうこさんは、たたみ一畳分くらいのスペースに置いたオープンラックに、普段着るほぼすべての服を一目で見られるよう管理しているそう。

ぜひとも改めて「クローゼット整理」をしっかり学べる回を企画せねば!と心に決める(こうご期待!)。

 

今回のレクチャーで使うセットアップはこちら。
上下で持っていればTPOに合わせて多様に着られる!と3年前に購入。

素材は生成と黒のツイードで、ラメは入らないので本来使いやすいはず。

ところが、スカートは単品で着ることはあるが、ジャケットはどうしても“かしこまった”感が崩せず、着ていると「今日入学式?」と声をかけられるため、好きなのに“一軍”にできない。

「じゃあこれを使って、河さんが目指す3つの『着たい』を同時に叶えましょうか」

そんなことできるんですか、ゆうこさん!!!

★パターン1★

◎セットアップのジャケット
◎白の太めパンツ
◎プリントTシャツ
◎黒いボリュームスニーカー
◎アクセサリー(ネックレス2本、バングル)

 

ツイードの糸の色である白と黒をベースにコーデ

袖を少し上げて手首を出しアクセサリーを重ね付けして女性らしさをプラス

足元はロールアップせず靴のボリューム感を強調

 

「このTシャツ、デニムで着ることしか考えてなかったです。でもなんだか違和感があって…」

キャラものはデニムだとコドモ見えしちゃうので、世代的には同系色のボトム合わせがいいですよ。
これはプリントが黒ベースなので、それに合わせて黒のパンツ×ジャケットなどもおすすめ。
靴はローファーだとキメすぎ。ここはあえてのスニーカーで崩しましょう」

 

★パターン2★

◎セットアップのジャケット
◎青ストライプシャツ(ボタンダウンのボタンを外す)
◎インに無地白T
◎薄めの色のデニム
◎黒ローファー

デニムと青ストライプシャツ、ローファーメンズライクなコーデフェミニンアイテムとしてジャケットを。

袖口からシャツをのぞかせて全体の統一感を出して。

襟元で3枚重ねているのでアクセサリーはなし。

 

「丸襟ジャケットには合わないと思ってたシャツが新鮮!」

「シャツの襟や袖口、裾をジャケットから見せるのがポイント
ツイードの色味になじむ白青のストライプで、デニムは同系色・同トーンの青だから、バラバラなアイテムだけど違和感がありません。
デニムがカジュアルなので、足元は逆に黒ローファーで格上げすると、差し色の効果もあって引き締まります」

 

★パターン3★

◎セットアップのスカート
◎古着のスウェット
◎襟フリルのデニムブラウス
◎パールのロングネックレス
◎黒のボリュームスニーカー

スウェットの襟元と裾からフリルブラウスをチラ見せし、パールのネックレスも加えて女性らしさをプラス

タイトスカートが軽いので靴はボリュームのあるスニーカーを。

 

「ロゴスウェットが上品に!フリルブラウスの襟や裾を味付けに使うの、いいですね。一枚だと甘すぎることもあるし」

「スウェットが薄いグレーに黒プリントなのでスカートとは同系色
レースやフリルなど、甘すぎるアイテムは見せる分量も大事です。
このスカートなら、ツイードから色を拾って、あっさりと濃い色のフーディーや黒Tで着るのもいいですよ」

ならべた服を、これはこっちとも合うよね、と次々コーデ(下の写真参照)を考えてくれるゆうこさんに感服。

また「太めストレートのパンツも似合われると思いますよ」「黒いベルトがあるといいんだけど」と“足りないもの”のヒントがちらり。服を整理して、買い足したいものも見えた。

 

クローゼット診断の仕事で一番うれしいのは、手持ちの服が見違え意外性に驚くお客さんの笑顔を見るときだそうだ。

確かに、その一着を手に入れるときに感じたときめきを思い出し、着ることをもっと楽しめそうな気がしてくる

 

ゆうこさんのレクチャーで一貫していた、オシャレに近づくコーディネート術は次のとおり。

それでは、目線はゆうこさんにお返しします!

 

STEP UP! シャレ見えコーデへの近道

何をオシャレと感じるかは人それぞれだと思いますが、長いアパレル経験から考えるポイントをまとめました。

まずボトムから決め、同系色や同じトーン(強さ)の色のトップスと組み合わせる

 

何から決めるかはその時の気分や、山陰では天候に左右される部分もありますよね。
一般的には、手持ち数が少ないボトムから決めると早いですが、あまりとらわれず「これが着たい!」から始まるコーデもすてきです。

決めたものに対して、まずは上下同系色で選ぶと失敗がありません
異なる色であれば色の強さが近いもの、柄やプリントから1色取って合わせるのもおすすめです。

この考え方は差し色選びにも使えますが、使う色はトータルで3色くらいまでに抑えるのが◎。

 

★全部を同じテイストに固めないで、少しだけ外す

メンズライクが好きな人なら、男性っぽいアイテムでまとめがちですが、何か一つでも女性らしいアイテム・色で「外す」とオシャレに見えます。

逆にレディライクな雰囲気で組み合わせたら、1カ所でもシャープなもの、メンズっぽいものを入れる。

TPOは大事にしたいので場面にもよりますが、普段のオシャレであれば少し「外し」を入れるコーディネートがあか抜けます

 

★小物の“味付け”で仕上げる

アクセサリーや時計、バッグ、靴など、小物の威力は絶大

先に説明した「外し」として使ったり、アクセサリーならば光沢やメタルの質感、靴ならばボリューム感などでスパイスを加える…という効果があります。

高いものである必要は全くないので、気に入ったものを見つけてください。

今回のまとめ

コーデは同系色を基本に、異なる色ならトーンを合わせて

メンズもフェミニンも上手に「外し」を取り入れよう

★アクセサリー小物コーデ格上げの強い味方!

 

ファッションコーディネーター:ゆうこさん(松江市)

1978年生まれ。通算20年以上のアパレル勤務と接客した約5万人のコーデ実績を活かし、クローゼット診断やファッション相談を行うコーディネーターとして活動中。

「自分にワクワクしよう」…今あるものを生かすことを軸に、着ることを楽しみながらその人らしさを“もう一歩”引き出すコーディネートを提案し続ける。

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