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コラム◇◆◇アンニョンハセヨ‼ 韓国 vol.6
お酒の場で横を向いて飲むのはなぜ? 実は口元を隠しているんです^ - ^
みなさん、 안녕하세요(アンニョンハセヨ) ‼
やっと涼しくなって過ごしやすくなりましたね^ - ^
韓国に旅行するなら、今からがお勧めですよ〜
韓国ドラマのワンシーンで、お酒を飲む際に横を向いて飲む場面を見て、なぜ?と思ったことありませんか? このような韓国人の行動は、実は昔から韓国に根付いている儒教が影響していたんです。 14世紀末に朝鮮王朝を建てた李成桂(イソンゲ)は、儒教を国家の基本的な倫理体系として採用し、儒教に基づいて政治や社会制度を築き上げました。このような背景から儒教は、長い歴史をかけて韓国の社会や文化にも深く影響を与えてきました。
日本では、個人情報だから、失礼だからといって、年齢を聞くことはあまりしないですよね?! 韓国では、初対面の相手にも「おいくつですか?」「何年生まれですか?」と年齢を聞く場合がよくあります。お互いのことをよく知りたい、仲良くなりたいということもありますが、儒教の面では、年長者やお年寄りを敬うことが礼儀とされているので、年齢を確認して自分との上下関係を知る必要があるからなんです。自分より年上には敬語を使う、自分より年下には、仲良くなる頃合いを見計らい、徐々にタメ口になるなどです。そこで、年下は年上をしっかり敬います。年上は年下をかわいがってコーヒーやご飯をよくおごったりします。
その年上を敬う行動のひとつとして、韓国ドラマでよく見受けられる、お酒の飲む際に横を向くことは、目上の人を敬い、口元を見せないためなんです。お酒を注ぐときはしっかり両手で。このように儒教の考え方が現代の韓国人の行動にもよく現れているんですね。
もう一つは呼び方についての話ですが、これは私が日本に来て間もないころの実体験です。韓国語教室を始めたころ(約20年前)は、生徒の皆さんは私よりも年上だったんです(冬ソナの影響?笑)。「〜さん」のことを韓国語では「〜씨(シ)」と言うのですが、「〜씨(シ)」は韓国では同年代か年下に対する呼び方なので、授業中に生徒さんのことを「〜さん」と呼ぶことに違和感があって苦労しました。 そこで私は、年上の生徒さんに対して「〜さん」と呼ぶのをやめ、親しくなりたいという意味も込めてあだ名をつけて呼ぶことにしていました。今は慣れてきたので「〜さん」です(笑)。また、言葉遣いに関して話しますと、韓国では子どもたちが親や祖父母に対しても敬語を使うことが当たり前のことなんですよね(最近はタメ口も多くなっています)。家の中ではもちろんのことですが、外部の人に対して自分の親や祖父母のことを話すときも敬語を使うんです。例えば、「うちのお祖父さんとお祖母さんは、今旅行をしていらっしゃいます」とか、「うちのお父さんは会社員でいらっしゃいます」とか、「私のお母さんは、コーヒーをよくお飲みになられます」などです。
ここでも私の話を少し挟みますね(笑)。私は、日本に来て夫の両親と一緒に暮らしていたんですが、家に電話がかかってきて「(夫の両親の名前)さんはいらっしゃいますか?」と聞かれて「(夫の両親の名前)は、今おりません」と夫の両親の名前を呼び捨てで答えるのにとても違和感があってたいへん苦労しました(やれやれでした) 。
それから、韓国ドラマで「엄마,엄마(お母さん、お母さん)」としょっちゅう母親に意見を求めたり、母親と電話する場面がよく見受けられますよね。強烈な例としては、親が認めない人とは、なかなか結婚ができないなどもあります。日本人からすると、マザコンなのでは?と思うかもしれませんが、自分を大切に育ててくれた親への尊敬と感謝の気持ちから、親を悲しませたくないという気持ちの現れとして理解していただきたいです。
いろんなことから、儒教は社会の秩序を保つ手段として韓国に根付いてきたことがご理解いただけたらと思います。
まだ韓国のお話をたくさんしますので、次回号もお楽しみに〜。감사합니다(カムサムニダ)^ - ^