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春を訪ねて~山陰花紀行
日ごとに春めいて、山や空の色も明るさを増してきました。厚い上着を一枚ぬいで、山陰の穏やかな景色を彩る早春の花々を訪ねてみませんか!?
これから見ごろを迎える梅、菜の花、ハナモモのお勧めスポットを紹介します。
(記事は2023年2月27日現在)
梅を愛でに・・・
尾高城跡公園(米子市)
◎見ごろ 3月中旬まで
加賀、寒紅梅など250本10品種が冠雪の残る大山山ろくを吹く風に揺れる。
尾高城は戦国時代には毛利、尼子の騒乱の舞台にもなり、江戸時代初めに米子城が完成するまで、この地方の行政の中心だった。
当時の歴史に思いを馳せながら梅を愛でてみては。
2月末時点で3、4部咲き。3月に入ると一気に花が膨らみそう。
◎住所:鳥取県米子市尾高2377
◎問:米子市観光案内所(電話0859-22-6317)
菅原梅ノ木天神(松江市)
◎見ごろ 3月下旬まで。鼻繰梅は例年4月上旬に見ごろ
菅原道真公ゆかりの同神社。同公が愛したという梅の木約50本が境内を彩る。
神社の名前の由来にもなっている鼻繰梅(はなぐりうめ)が同神社のシンボル。実に牛の鼻孔に似た穴が空いていることからその名がある。
同公生誕の地とも伝えられ、幼少期に玩具として実を与えられ、上京の際に前途を祝うためにお手植えになったと伝えられる。
山裾にひっそりと建つ同神社には穏やかに春を告げる梅の花がよく似合う。
今年は全体に剪定したこともあって花が遅く、4月いっぱいは楽しめそう。
◎住所:松江市宍道町上来待2182
◎問:菅原梅ノ木神社(電話:0852-66-0066)
斐川公園(出雲市)
◎見ごろ 3月中旬まで
成人式の記念植樹などで植え始められた。
四季を通じて近隣の住民らの憩いの場となっている斐川公園には、約150本の紅梅、白梅が咲き誇り地域に春の訪れを告げる。
既にいろいろな種類の梅が順次満開を迎えている。
広場もあるので穏やかな日には、ぜひお弁当&敷物持参で!
◎住所:出雲市斐川町直江3864-2
◎問:斐川公園管理棟(電話0853-72-3837)
三隅梅林公園(浜田市)
◎見ごろ 3月下旬まで
1972年に町民の寄贈によって三隅公園の上の山1.9㌶を切り開いた公園には、豊後、青軸、鴬宿をはじめ7種類の梅の木約1000本が植樹され、色とりどりの花が早春を彩る県内でも有数の梅の名所。
高低差があり、梅が長く楽しめるのもうれしい。
87年からは、梅の実の有効活用策として、毎年6月の第2日曜日に梅狩りも開かれている。
◎住所:浜田市三隅町三隅
◎問:浜田市観光協会(電話0855-24-1085)
菜の花に癒されに・・・
鳥取県伯耆町岸本、丸山地区
◎見ごろ 3月中旬~4月中旬
2月末には一部の花が膨らみ始めた。
JR岸本駅前や植田正治写真美術館の北側、雪景色が残る大山を借景に、広大な菜の花畑が美しいコントラストを描く。
車の窓を全開にして大山山麓を吹き渡る風を感じたら、自分好みの場所を見つけて菜の花ウオーキング!
◎住所:岸本駅(鳥取県西伯郡伯耆町押口)
植田正治写真美術館(伯耆町須村353-3)
◎問:伯耆町役場産業課(電話0859-68-3315)
斐川町富村(出雲市)
◎見ごろ 3月中旬~4月20日頃
伊波野コミュニティーセンター西側、春の色に変わりつつある北山山系を望む農地約3.7ヘクタールに植えられ、黄色いじゅうたんが広がる。
農業組合法人トムTOMファームが2013年から毎年、菜種油を取るために栽培しているもので、畑には入らないようにご協力を。
◎住所:出雲市斐川町富村
◎問:伊波野コミュニティーセンター(電話:0853‐72‐1311)
★4月2日(日)に「菜の花まつり」
特設テントでは、影山製油所(出雲市芦渡町)が、地元で生産された原料だけで作ったこだわりの「出雲の菜種油」を販売。ごま油、生ごま油、紅花油も。
近くの社会福祉法人が運営する太陽の里で原料から瓶詰まで一貫生産されたトマトソースや、野菜も販売される予定。
ハナモモにため息・・・
島根県邑南町上口羽川角集落
◎見ごろ 3月下旬~4月上旬
島根県邑南町上口羽の川(かい)角(ずみ)集落で、高齢化する集落を活気づけようと2007年から植栽が始まった。
現在はシーズンを迎えると2,350本のハナモモが赤や白、淡いピンクの花で集落全体を包み込む、休耕田を黄色く染める菜の花の「競演」も楽しめる。
◎住所:島根県邑南町上口羽川角集落
◎問:邑南町観光協会(電話0855-95-2369)